AI「chatGPT」を使ってプロ級の補助金申請書を作成する方法

2023年に入ってかなりのスピードで日本で浸透してきている

「chatGPT」

このAIツールは間違いなく今後様々な分野で活用されていくことは間違いないでしょう。

自分も最初は

「AIで文章が書ける??でも、所詮AIでしょ?人間にはかなわないだろ??」

と思っていましたが、一度、試しに使ってみると今や手放せないツールになってしまいました。(笑)

しかし、一方で自由度が非常に高いツールであることから

素晴らしい作品ができるかどうか?は使い方次第

ということも実感しています。

具体的にはchatGPTに対する

  • 指示の出し方
  • 質問の仕方

です。

これらをどう使いこなすか?にすべてがかかっていると言っても過言ではないでしょう。

 

今回は、chatGPTにはどのような使い方ができるだろうか??と考えていた時に思いついたのが、

補助金の申請書の作成

です。

昨年、自分は税理士さんの知り合いの方を紹介していただき有料サービスを受けながら、必死に申請書の文章を作成しました。

結果的には採択されましたが、正直「面倒。もうやりたくない。」と思ったのも事実です。

その補助金の申請書をchatGPTに作成させてみたらどうなるだろうか?

逆に言えば、どのような指示を出したら自分が採択された文章と同じような文章を作成するだろうか?

と思い試しにやってみました。

その結果、思った以上の手ごたえがあったので今回、プロ級の補助金申請書をchatGPTに書かせる方法としてまとめてみました。

今回お伝えする方法は、あくまでも一例であり、応用のさせ方次第では様々な可能性を感じることのできるでしょう。

ぜひ、最後まで読んでくださいね。

採択された申請書文章とAIが作成した文章の比較①

まずこちらをご確認ください。

補助金の申請書における「市場の動向」という項目についての文章となります。

(補助金を申請する際に、あなたが取り組んでいる事業に関する「市場の動向や今後の予測」については必ずと言っていいくらい項目として挙げられています。)

【ネットショッピングの市場の動向】

新型コロナウイルスの世界的な流行に伴い、EC市場における物販分野の動向が大きく変化しました。2020年には、自宅待機などの影響でEC市場全体が拡大した中、物販分野もその成長率を高めていました。

2021年度の国内EC市場の売上高が前年比21.0%増の23兆7,700億円であったことから、EC市場において物販分野はさらに成長を続けていることが分かります。

新型コロナウイルスによって、消費者のEC利用における傾向も変化しました。自宅待機などにより、消費者は従来の店頭販売からECに移行することが増え、EC市場全体が拡大しました。

一方で、感染症対策による物流の遅延や在庫不足などの問題が生じたことも事実です。このような課題に対して、物販企業はより迅速な対応と、より高度な物流システムの構築が求められています。今後も、新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、EC市場の成長が継続することが予想されます。

EC市場における物販分野は、より便利で安心・安全なオンラインショッピング環境を提供することが求められます。

そのためには、物流システムの改善や、消費者にとって魅力的なサービスの提供が重要となります。また、感染症対策に配慮しながら、店頭販売との連携を図ることで、より幅広い消費者ニーズに応えることが求められます。

上記文章はchatGPTが作成した文章となります。

そして、一方で下記は私が作成した文章となります。

【市場の動向】
令和 2 年の日本国内の B to C(消費者向け電子商取引)市場規模は、19.3 兆円と前年 19.4 兆円に比べるとほぼ横ばいになりました。しかし、その内訳をみると物販系分野においては大幅な市場規模の拡大がみられます。理由は、新型コロナウィルスの感染拡大対策として、外出自粛の呼びかけ(ステイホーム)及び EC の利用が推奨された結果とされています。(下グラフ参照)

このように EC 市場における物販系分野の成長は、新型コロナウィルスの収束が見えない現状において、非対面で 24 時間いつでも必要な商品が購入できるので、EC モールは今後も右肩上げりでの上昇が見込めます。日本における 3 大 EC モールは Amazon、Yahoo ショッピング、楽天市場であることから、これらの EC モールにおいて事業を継続、展開することは多くの需要があり、多くのお客様にとってのニーズを満たしていけるものと考えております。

と比較してみれば分かるように、自分が頭を悩ませつつ書いた文章をボタン一つで簡単に文章を仕上げてしまったのです。

採択された申請書文章とAIが作成した文章の比較②

先ほどの文章はある意味、ネットを調べてまとめればある程度は誰でも作成できる(結果が同じようになる)文章でした。

では、次にそれぞれの申請者ならではの独自の取組に関する文章について比較をしてみましょう。

下記は自分が作成した「新型コロナウィルス感染症による影響」という項目についての文章となります。

そして、こちら↓がchatGPTが作成した文章です。

【新型コロナウィルス感染症が事業に及ぼす影響】

新型コロナウィルス感染症が世界中に拡大する中、弊社においても、スタッフ同士の対面業務を減少させた結果、発送担当スタッフが在庫管理業務を兼務しなければならない状況が発生しました。このことは、スタッフへの負担が増し、仕事効率は減少しました。また、スタッフの家族の感染が確認されたときは、数日間出勤することができず、同様の状況が生じました。これらの問題が原因となり、発送業務が停滞し、一時的に販売を中止せざるを得ない状況となり、販売機会の損失につながりました。

もしも内容が少し足りないなと感じたら

「上記文章を3倍のボリュームにexpandしてください。」と指示をすると文章量を増やしてくれます。

また、少し納得いかないなーと感じるなら

「もう一度、〇〇について強調した文章を作成して」

「もう一度、分かりやすい文章で作成して」

「もう一度、専門家が書いたような文章に変更して」

などと指示を出すことで内容の異なる文章を作成してくれます。

 

次に、コロナウィルスにより生じた影響に対してとるべき対策についてです。

こちらが申請書の文章です。⇊

そして、次がchatGPTが作成した文章です。

【克服するために取り組む事業】

弊社は、上記の問題に対処するために以下の取り組みを行っています。

  1. 在庫管理システムの導入

スタッフが出勤しなくても在宅で在庫を管理することができるよう、在庫管理システムを導入しました。これにより、発送担当スタッフは在庫管理業務を兼務する必要がなくなり、スタッフの負担を軽減し、仕事効率の向上を実現しました。さらに、このシステムにより、スタッフ同士の接触機会を減少させることができました。

  1. 新たな販路の開拓

楽天市場への出店を行い、新たな販路を確保しました。これにより、販売機会の拡大を図ることができ、今後の不測の事態に備えています。

  1. ショップ内の改善

弊社は、新型コロナウィルス感染症による影響を受け、顧客の安心・安全を確保するため、ショップ内の改善にも取り組んでいます。具体的には、店内の消毒やマスクの着用を義務化し、顧客とスタッフの接触機会を減らす取り組みを行っています。

以上の取り組みにより、弊社は、新型コロナウイルス感染症の影響を克服し、事業の継続性を確保することができました。在庫管理システムの導入により、スタッフ同士の対面業務を減らし、在宅での業務遂行を可能にしました。これにより、スタッフへの負担が減り、仕事効率も向上しました。また、発送業務が停滞することなく、販売を継続することができました。

また、楽天市場への出店により、新たな販路を開拓することができました。これにより、一時的な販売機会の損失を防ぎ、今後の不測の事態に備えることができました。

しかしながら、今後も引き続き感染症対策に万全を期す必要があります。現在の状況を踏まえ、引き続き在宅勤務の導入を検討するなど、スタッフの安全面に配慮しながら事業継続性を確保していくことが重要です。

また、新たな販路の開拓や、オンライン化によるビジネスモデルの転換にも取り組んでいくことが必要です。弊社は、これらの課題に向き合いながら、より一層事業の発展に努めてまいります。

とこのように比較しても何ら問題のない文章がワンクリックで作成できてしまいます。

chatGPTにプロ級の文章を作成させる3つのコツ

上記のような文章がワンクリックでいとも簡単に作成できることは分かっていただけたかと思います。

次に、どのようにしたらこのような文章が作成できるかについて解説していきます。

  1. 具体的な指示を出す
  2. 参照のURLを指定する
  3. 事前にストーリーや状況をインプットさせる

それでは一つずつ解説していきます。

1.具体的な指示を出す

まずはAIに指示を出すときは「具体的な指示」である方が、あなたが求める内容に近づいていきます。

例えば、上記「市場の動向」を例にすると

ただ単に「EC市場における物販分野の動向について①現状と②今後の予測について文章を書いてください」と質問をすると

とこのような文章がワンクリックで作成されます。

しかし、なんとなくしっくりこないなーと感じましたので、さらに

「全体の売り上げ規模や前年比や成長率が数字で分かるように上記文章を再作成してください。」

という指示を追加しました。すると

このように具体的な数字を入れた文章を作成してくれます。

また、今回の補助金が新型コロナウィルス関連の補助金であったことから、もう少し新型コロナウィルスに関連付けて欲しいなと思えば

「上記文章を新型コロナウィルスと関連付けた文章にしてください。」

と追加で指示を出すと

 

それらしい文章が仕上がります。

他にも項目指定をするとその見出しに適した文章を作成してくれます。

このようにchatGPTに出す指示は、より具体的であれば作成される文章も希望する内容に近くなっていくのです。

これが人に頼むなら「申し訳ないな~」と思うこともあるかもしれませんが、相手はAIなのでドンドン要求していっても気を遣うこともないのです。

2.参照のURLを指定する

chatGPTを思うように操るためのコツと2つ目として「参照のURLを指定する」ということがあげられます。

まず、覚えておいて欲しいのはchatGPTは平気でウソをつきます。

そのため、それらしい文章でもその情報が正しいのかどうか?再確認をすることが必要な時もあるのです。

そんな作業を減らすために私がよく取り入れているのが「参照URLを指定する」ということ。

例えばネット物販市場であれば経産省のコチラのサイトが割と参考になるのですが、chatGPTにはこのような感じで指示を出すと、このサイトに記載の情報をまとめて文章を作成してくれるのです。

 

上記のようにchatGPTは、URLを指定するとそこにある情報をもとにした文章も作成してくれます。

この方法を知っていると記事の作成など応用がきくのでぜひ試してみて下さいね。

3.事前にストーリーや状況をインプットさせる

3つ目が「事前にストーリーなど状況をAIにインプットさせておく」ということ。

これをするとよりあなたが求める内容の文章に近い文章が出来上がります。

chatGPTは、そのチャット内であればあなたの質問や指示、要求をもとに、どんどんあなたの考えていることなどを情報として学習していきます。

そのため、質問や指示を出しているとだんだんとあなたの求めている内容に近い回答をしてくれるようになります。

この機能を利用して事前に状況をAIにインプットしておくとスムーズに求める文章を得ることができるのです。

上記のような感じで「これからこのような文章を書いていきたいと考えてます。」とインプットさせるといいでしょう。

また、具体的な質問をするという項目と被りますが、事前にあなたの状況を説明して、この情報をもとに文章を作成してほしいと言えば、あなたの状況に合った文章を作成してくれます。

下記は例です。

上記のようにざっと自分の状況を説明(箇条書きなどでも)して、それを文章にしてと指示を出すとこのような文章があっという間にできるのです。

ちなみに「表形式で作成して」と伝えれば表を作成してくれます。

下記の指示の出し方も有効です。

あらかじめ「コロナウィルスによる影響」と「克服するために取り組む内容」について箇条書きにまとめて指示を出すと、自分が含めて欲しい内容をもとに文章を作成してくれます。

まとめ:AIを利用する側に回るために今のうちにスキルを身に付けよう

どうでしたでしょうか?

chatGPTは指示次第でどんな文章でも作成できそうですよね?

ポイントは、

どのような指示を出すのか?

ということに尽きるかと思います。

今回のコロナ関連補助金の申請書の場合

  • ネット物販市場の動向
  • あなたの事業の紹介や現状
  • コロナウィルスによる影響や問題
  • その問題に対する対策
  • その対策により予測される結果

このような流れになるので、

各項目に含めて欲しい内容(あなた独自の情報や状況)を箇条書きに記載して、「文章を作成してください。」と指示を出すとスムーズにプロが作成したような文章が出来上がるというわけです。

以上になります。

chatGPTは非常に可能性の秘めたツールなので、補助金の申請以外にも様々な場面で使いこなせるようになっていきましょう!

 

 

 

 

最初のコメントをしよう

必須