無在庫転売のやり方と稼ぐためのコツ【ツールやおすすめの仕入れ先も紹介】

無在庫転売は「在庫を抱えることなく販売し、売れたら仕入れる」という赤字リスクの極めて少ないビジネスモデルです。

しかし、無在庫転売を実際に行うとなると

  • どこで販売するの?
  • どこで仕入れるの?
  • 利用するツールは?
  • 違法性などのリスクは?
  • 稼ぐためのコツは?

などなど無在庫転売のやり方について分からない方が多いのではないかと思います。

今回は、このような無在庫転売に関する悩みを解消するための記事を作成しました。

ぜひ、最後まで読んでみて下さいね。

無在庫転売とは?

無在庫転売は、在庫を持たずに商品を販売するビジネスモデルの一つです。

無在庫転売で稼ぐ仕組みは、

出品する➡売れたら仕入れる➡発送する

上記のような3段階となります。

一方で一般的な転売、いわゆる「有在庫転売」の流れは

仕入れる➡売れる➡発送する

このようになります。

無在庫転売と大きく違う点は「先に(売れる前に)商品を仕入れるか?売れてから商品を仕入れるか?」という点です。

無在庫転売のメリット5選

ここでは無在庫転売のメリットについて解説します。

  1. 在庫リスクが低い
  2. 赤字リスクが低い
  3. 資金が手元に残る
  4. 外注化しやすい
  5. 商品の保管や発送が不要

それでは一つずつ解説していきます。

1.在庫リスクが低い

無在庫転売の一番のメリットとも言えるのが「在庫リスクが低い」という点。

商品を仕入れる前に出品して、売れてから仕入れるために「売れ残り」リスクは完全に0といえるでしょう。

ただ、稀に商品の不具合による返品が起きてしまった時は不良在庫を抱えてしまうということになってしまいます。

2.赤字リスクが低い

「赤字リスクが低い」点も無在庫転売の大きなメリットの一つです。

無在庫転売はツールにより常時利益の出る出品価格に調整されています。

そのため、「売れる=利益確定」という状態で、基本的には赤字にはなりません。

しかし、

  • ツールによる価格改定が追い付かなかった
  • 商品サイズが大きすぎて送料負けした
  • 仕入予定サイトが在庫切れで、仕入れ値の高い他サイトから購入した

上記のようなケースにより赤字になることもあります。

3.資金が手元に残る

有在庫物販をしていると「稼いでいるのに、なぜか手元に現金が残らないな?」という経験がある方は多いと思います。

それは常に仕入れに資金が必要であり、仕入れた商品はすぐに売れるものばかりではないため。

売れるまで時間のかかる場合は、3か月~半年かかるような商品もあり、その間、現金は物に変わっているわけです。

そのため在庫を抱える有在庫転売は、利益率の高いものと回転率の良いものをバランスよく扱わなければ、売上は上がっているのに何故か現金が増えない状況に陥ることもよくあります。

一方、無在庫転売の場合、売れて利益確定した商品を仕入れるので、在庫を抱えることもなく利益(現金)が手元に残っていくのです。

4.外注化しやすい

無在庫転売は作業工程を細分化しやすいため、各工程を外注化しやすいビジネスといえます。

外注化のメリットは「自身の手間を減らすことができ、結果、ビジネスのスケールアップにもつながる」という点です。

具体的に、無在庫転売でやることは

  1. 商品選定
  2. 出品
  3. 注文処理
  4. お客様対応
  5. 発送

このような工程で成り立っているため、それぞれの工程に担当をつけることで完全外注化も可能となります。

5.商品の保管や発送が不要

無在庫転売の発送パターンは二つ

  1. 仕入れ先から直接購入者へと発送するパターン
  2. 購入した商品を取り寄せて商品を梱包しなおして購入者へ発送するパターン

この二つです。

販売先のルールにより直送が禁止されていれば2、直送が禁止されていなければ1の方法を利用することが多いです。

1の場合、お客様へ直送するわけですから商品を保管することも、ご自身での発送も不要なのは分かると思いますが、2の場合はどうでしょう?

実は、直送できない販売先の場合でも、発送代行業者を利用することで、商品を見ることも触ることもなく購入者へ商品を届けることができます。

無在庫転売のデメリット(リスク)5選

続いて無在庫転売のデメリット、起こりうるリスクについて解説していきます。

  1. 低評価を受けるリスク
  2. アカウント閉鎖リスク
  3. 赤字リスク
  4. 労働増加リスク
  5. 悪質な嫌がらせを受けるリスク

これらは「無在庫」であるがゆえに、どうしても一定の確率で起きてしまいやすいのです。

ただし、これらのリスクに対する正しい知識や対処法を知ることで、予防、回避することも充分可能となります。

無在庫転売のデメリット(リスク)に関しては、「無在庫転売の5つのリスク!実際に起こった事例や予防のコツ」で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみて下さい。

無在庫転売の利益率の目安

無在庫転売の一般的な利益率は5—10%と言われ、有在庫転売に比べると低くなるのが現実です。

どちらかというと薄利多売なビジネスモデルとされています。

 しかし、無在庫転売でもやり方次第で、また、中古商品を扱えば、利益率が20-30%も可能となります。 

無在庫転売の利益率については「せどりで利益率の高い商品ジャンル5選!【転売の利益率の目安についても解説】」で詳しく解説していますので、確認してみてください。

無在庫転売のやり方を5ステップで解説

ここからは無在庫転売のやり方に関して解説していきます。

  1. 無在庫転売の販売サイトを決める
  2. 無在庫転売の仕入先を決める
  3. 無在庫転売で利用するツールを決める
  4. 商品登録をする(出品する)
  5. 売れたら仕入て発送する

それでは一つずつ解説していきます。

①無在庫転売の販売サイトを決める

まずは、どのプラットフォーム(販売先)を使って無在庫転売をやるのかを決めなければなりません。

代表的な販売先は

  • ヤフーショッピング
  • 楽天市場
  • Qoo10
  • メルカリshops
  • au PAY マーケット

上記のサイトが無在庫転売の販売先として有名です。

②無在庫転売の仕入先を決める

次に仕入れ先を決定します。

無在庫転売で利用する仕入先はほとんどAmazon一択と言っても過言ではありません。

それくらいAmazonは無在庫転売の仕入れ先としては適したサイトなのです。

Amazonが無在庫転売の仕入れ先として最適なサイトである理由は、

  • 返品がしやすい(返品による赤字リスクを軽減できる)
  • 発送が早い(早く購入者へ発送できる)
  • 商品点数が豊富(ライバルと商品が被りにくい)

これらの点が挙げられます。

特に、無在庫転売の場合、注文数が増えてくると商品の不具合による返品数、交換数が増えてきます。

その時に、Amazonから仕入れをしていると、ストレスなく、スムーズに返品、交換を行うことができるのはかなり大きなメリットと言えるでしょう。

③無在庫転売で利用するツールを決める

①で販売先を決定したら、その販売サイトに適応している無在庫転売用のツールを決めましょう。

無在庫転売は数千~数万点の商品を取り扱う必要があるため、商品登録や価格改定、在庫管理を一つずつ手動でやることは不可です。

そのため、 ツールの利用は必須 となります。

Qoo10無在庫販売でおすすめのツール

楽天市場の無在庫転売でおすすめのツール

ヤフーショッピング無在庫転売でおすすめのツール

無在庫転売おすすめのツールはコレ!【比較ポイントや選び方】」にて詳しく解説しています。

無在庫転売で使うツールが決定したら契約して料金を支払いましょう。

④商品登録をする(出品する)

ツールの設定ができたら、ツールを使ってひたすら商品を出品していきます。

無在庫転売の場合、売れるかどうか?どのくらいで売れる商品なのか?など事前リサーチをして出品することはほぼありません。

そのため、売り上げをあげるにはある程度の出品数が必要で、最初はとにかく商品登録の数を増やしていかなければなりません。

利用するツールにより、管理可能な商品点数に上限が定められているなど在庫管理機能が、ツールにより異なるので事前によく調べておきましょう。

⑤売れたら仕入れて発送する

売れたらAmazonなどで購入(仕入れ)して購入者へ商品を届けましょう。

この際、Qoo10であれば受取人を購入者として直送を、ヤフーショッピング、楽天市場では直送は規約違反であるため一度取り寄せて梱包しなおして発送をしている人が多いです。

また、発送代行業者を利用すると、Amazonで仕入れた商品を見ることも、触ることもなく購入者へお届けすることができます。

発送代行業者は例えば、「アムロジ」という業者があります。アムロジは料金も比較的安価でかつサービスも優良であるという点で有名な業者です。

無在庫転売は稼げない?稼ぐための3つコツを紹介

無在庫転売は稼げると聞いて実際にやってはみたが思うように売上や利益を出すことができていない人もいるでしょう。

ここでは無在庫転売で儲けるための3つのコツについて紹介していきたいと思います。

  1. とにかく出品数を増やす
  2. 価格設定を見直す
  3. 商品選定を見直す
  4. 複数アカウントで運用する

それでは一つずつ解説していきます。

1.とにかく出品数を増やす

無在庫転売で稼ぐためには数千~数万の出品数(商品登録数)が必須です。

販売先によっては出品数に上限がありますので、その上限ギリギリまで出品する意識が重要。

販売サイト 出品上限数
ヤフーショッピング 20万品
楽天市場 出店プランによる
(月額5万のスタンダードプランであれば2万品)
Qoo10 5000品(セラーランクがあがれば上限数が解放される)
メルカリshops 3000品

2.価格設定を見直す

価格設定は2つの適正価格を考慮して設定する必要があります。

  1. 商品自体の適正価格
  2. ライバルとの差における適正価格

1に関しては、例えば、「セロハンテープ」は数個セットで数百円が一般的な相場であると言えますよね?

ところが、これが5個セットで2000円などで販売されているとしたら、恐らく誰も買う人はいないでしょう。

このように商品それぞれの一般的な相場(適正価格)から逸脱した価格設定をしていないか?見直してみましょう。

2に関しては、あなたが商品Aを5000円で販売していたとして、仮に同じ商品をその他のライバルセラーが3000円で出品していたとします。

すると、お客さんは安いお店から商品を購入するため、あなたの商品は売れにくくなります。

このように随時、他の無在庫販売をしているセラーとの価格設定の差が離れすぎていないか?見直してみましょう。

3.商品選定を見直す

ある程度の出品数がそろい、価格設定も他のセラーと比べて最安値付近で出品しているにも関わらず、なかなか売れないという時は、商品のラインアップを見直す必要がでてきます。

いくら安くても、そもそも需要の少ない商品であればやはり売れにくくなります。

例えば、真夏に雪遊び用のソリをいくら安く販売していても売れにくいのは、需要が少ないためですね。

では、どのように商品選定をすればいいのかというと、一番おすすめな方法は

時期に見合った商品を選定すること(トレンドを意識)

→例)バレンタインの時期にはチョコレートを出品するetc

販売サイトの利用者層に見合った商品を選定すること(ユーザー層を意識)

→例)メルカリでは20-30代女性に需要がありそうな商品を出品するetc

この二つを意識すると需要の高い商品を出品することができ、商品も売れやすくなります。

4.複数アカウントで運用する

複数アカウント運用することにより何より「売上の拡大」が期待できます。

一つのアカウントで500万売上を作るというのは結構ハイレベルになりますが、100万程度の売上を出すことは比較的容易にできます。

だとすれば、一つの店舗で売上をどんどん上げていくより、売上100万のお店を複数店展開していく方が達成しやすのです。

また、アカウント停止になると一つの店舗の場合、そこで終了、、、、となる一方、複数店舗あれば別の店舗で販売を続けることが可能となるのです。

ただ、複数店舗を持つということは、管理が大変になるというデメリットもあります。

無在庫転売の違法性について

時に違法な転売をして逮捕されたニュースや高額転売が話題になることがあります。

これにより「無在庫転売は違法なのか?」というイメージを持たれている人が多いのですが、実際、無在庫転売自体は違法ではありません。

世の中にはカタログ発注、受注発注、予約販売、オーダーメイドなど在庫を持たずに商品を販売する方法はいくらでもあります。

それらのビジネスも無在庫転売同様に「在庫を持たず販売する」という点では変わりませんが違法ではありませんよね?

つまり、無在庫転売は違法であるはずがないのです。

しかし、販売する商品によっては著作権や商標権に抵触する可能性があるので注意が必要です。

また、不正に入手した商品を販売したり、違法な商品の販売、要免許商品を無許可で販売すると当然、逮捕されたり違法、犯罪扱いとなりうるので注意は必要です。

無在庫転売の違法性については「無在庫転売は違法なの?過去逮捕された事例や販売が禁止されているサイトを紹介」にて詳しく解説していますので、確認してみて下さい。

無在庫転売のやり方でよくあるQ&A

ココでは無在庫転売のやり方に関してよくある質問について解説していきます。

  1. 無在庫転売で必要な資金は?
  2. 無在庫転売ヤ―の爆死とは?
  3. 無在庫転売がクズと言われる理由は?
  4. 自社商品を無在庫転売された時の対策は?

それでは一つずつ解説していきます。

1.無在庫転売で必要な資金は?

無在庫転売は、商品が売れてから仕入れをするため、有在庫転売に比べて少ない資金でも開始できるというメリットがあります。

入金サイクルが月に最大8回まで設定可能なヤフーショッピングであれば現金資金がなくても、クレジットカードの枠のみでも運営していくことは確かに可能になります。

しかし、無在庫転売を開始するにあたり必要な経費は仕入れ代金のみだけでなく、ツール代(月額)も発生します。

また、開始したものの思うような結果(売上や利益)が出ないこともあり、成果が出るまでの数か月は仮に赤字になる可能性もあるわけです。

ちなみに、楽天市場やQoo10、メルカリshopsになると入金は月に1~2度のみですので、クレジットカードだけで回すと資金ショートしかねないです。

その他、販売先の規約に抵触するなどして売上金が一時保留されるリスクも0ではありません。

上記のようなリスクを想定すると資金は少なくとも数10万円は持っておいた方がいいと言えます。

2.無在庫転売ヤーの爆死とは?

無在庫転売をする人に対してマイナスなイメージを持つ一部の人が「爆死する」という言葉を使うことがあります。

「爆死」というのは、無在庫転売をしていることにより「大赤字を受けた」「在庫の確保ができず大量のキャンセルをせざるを得なくなった」というような状況が起き、結果として無在庫転売をしている人がダメージを受けることを意味するようです。

3.無在庫転売がクズと言われる理由は?

無在庫転売は商品を仕入れることなく販売するビジネスモデルなので、不具合のある商品をお届けしたり、在庫切れでキャンセルせざるを得なかったりして、購入者との間でトラブルに発展してしまうことが稀にあります。

このような事が原因で、無在庫転売をしている人は「クズ扱い」されることがたまにあります。

4.自社商品が無在庫転売をされた時の対策は?

自社商品を無在庫転売された場合、まずは販売者に対して直接問い合わせて、商品の販売を停止してもらうように要請することが大切です。

また、違反報告機能を利用して、販売元に対して違反を報告することもできます。

無在庫転売を行っている人は、扱う商品点数は数万とあるので、通常は警告や注意を受ける可能性のある商品の取り扱いにこだわっていません。

そのため、自社商品の無在庫転売が確認されたら、まずは出品者に直接、販売停止を求める内容の連絡をするといいでしょう。

通常はすぐに削除などの対応をしてもらえます。

まとめ:無在庫転売はやり方次第では稼げます。

ここまで無在庫転売で稼ぐためのやり方について、全体的な流れ(やり方)、稼ぐためのコツ、おすすめのツールや仕入れ先などを解説してきました。

無在庫転売は、販売先のアカウント閉鎖やお客様とのトラブルが起きやすいなどのリスクがつきものであることも事実ですが、正しい対処の方法や予防のためにできる施策もあります。

また、複数アカウントの運用ができると、売り上げはさらに拡大するでしょう。

まずは、販売先とツールの決定、実際に販売先のアカウントを作成する所から始めてみましょう。

 

 

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