無在庫転売は違法なの?過去逮捕された事例や販売が禁止されているサイトを紹介

本記事はこのような疑問をお持ちの方に対して分かりやすく解説しています。
無在庫転売は正しくやれば稼ぐことのできるビジネスですが、一方で「転売をしている人が法律違反をして逮捕された!?」などとニュースを耳にするのも事実です。
今回の記事では
- 無在庫転売が違法なのか?
- 違法でないのならその根拠は?
- 違法ではなくても間違えたら逮捕されるケースの紹介
などについて詳しく解説していきます。
この記事を読み終える頃、あなたは安心して無在庫転売に取り組んでいけるようになっているでしょう。
それでは最後までぜひ読んでみてください。
目次
無在庫転売は違法ではない
結論から言いますと、無在庫転売は違法ではありません。
正しく運用するなら「犯罪」にもならないし、「逮捕」されることも全くありません。
ここでは、無在庫転売が違法ではない理由について詳しく解説していきます。
- そもそも「転売」が違法ではない
- 『転売=違法』となるならほとんどの商売がなりたたない?
- 無在庫転売も当然違法ではない
それでは一つずつ解説していきます。
そもそも「転売」が違法ではない
無在庫転売は数多くある「転売」の手法の一つにすぎません。
それでは、「転売」が違法なのか?ということになりますが、結論は「違法」ではありません。
「転売」を取り締まる法律はないのです。
しかし、ここでいう「違法にならない」というのは正しいやり方をしている場合です。
「転売」=「違法」となるならほとんどの商売がなりたたない?
「転売」というのは、自分が仕入れた商品に対して利益が出るように価格を上乗せして、販売する行為を言います。
もしも、この行為が違法になるのでしたら、ブックオフなどのリサイクルショップも違法になるので、そもそもショップ自体が存在していないはずです。
また、「仕入れた商品に価格を上乗せして販売する行為が違法」となると、卸から仕入れをしているスーパー、ホームセンター、家電量販店などすべてのお店も法律違反の対象となりませんか?
この場合、違法にならないパターンは唯一「メーカーが製造者であり、その商品の販売者である」のみとなります。
このように考えると「転売が違法である」ということはありえない話と言えます。
無在庫転売も当然違法ではない
「転売が違法ではない」というのであれば、当然、無在庫転売も違法ではないということになります。
無在庫転売も転売(いわゆる有在庫転売)も在庫を先に仕入れて販売するか?売れてから仕入れるか?の違いのみで、どこかで仕入れた商品に価格を上乗せをして販売する根本に関しては同じですので。
なぜ『転売=違法』と思われるのか?
それでは、一般の小売店と転売の価格の上乗せして販売する行為は同じなのに、転売行為のみが違法であると思われやすいのか?について解説します。
両者の違いは「仕入れ元が違う」という点ですが、これが理由ではありません。
理由は転売をする人の中に、自分さえ稼げればいいとして、
- モラルに反した高額転売(マスク・PS5など)をしたり
- 禁止商品を無許可に販売したり
- 人をだまして盗んだ物を売って利益を得たり
- 偽物、コピー品を販売したり
このような人がおり、時にニュースに取り上げられるからです。
一方、正規ルートからの仕入れと言われる卸からの仕入れをしている業者でこのような違法、犯罪行為をしてニュースになることは少ないのです。
このような理由が原因で、同じようなことをしていても転売のみが悪である?というイメージが持たれやすいのです。
無在庫転売が違法(法令違反)になるとしたら、、、?その法律は?
無在庫転売は違法ではないですが、やり方を間違えるとやはり違法性が問われたり、実際に法律違反として立件、起訴され有罪判決を受けることもあります。
ここでは、転売屋が違反しやすいであろう法律について解説していきます。
- 古物営業法
- 薬機法
- 商標法
- 酒税法
- チケット転売不正禁止法
それでは一つずつ解説していきます。
古物営業法
古物営業法はどのような時に違反となるかというと「古物商許可」の免許を取得することなく、利益目的で中古品を仕入れをしたときです。
新品のみを扱うのでしたら古物商許可は不要です。例えば、家電量販店やホームセンターで仕入れをする場合です。
しかし、転売はネットオークションやフリマアプリ、リサイクルショップから仕入れることも多く、そのような仕入れ先から仕入れた商品は例え「未開封、未使用品」であったとしても、古物営業法上では「中古品扱い」となるのです。
薬機法
転売で薬機法違反となりやすいケースは次のパターンです。
- 海外で購入した「海外製」の化粧品を販売
- 手作り化粧品や小瓶に小分けした化粧品など、製造販売業の許可を得ずに自分で作った化粧品を販売
- 商品説明欄などにその化粧品には認められていない効果効能を記載して販売
- 法令で表示が義務つけられている製造番号やロット番号などを記載をしなかったり、削除して販売
うっかり知らずにやってしまいがちなので注意しましょう。
商標法
商標法違反にあたるのは「偽物」「コピー品」の販売になります。
- 有名ブランドのロゴや柄を真似して自作した商品を販売
- 有名ブランドのロゴや柄をコピーして作成した商品を仕入れる
このような行為は商標法に抵触する可能性があります。
酒税法
酒類の販売には販売許可(免許)が必要です。
そのため、許可をとることなく利益目的で酒類を販売すると酒税法に抵触する可能性がでてきますので、注意が必要です。
自分が購入したお酒を不要になったという理由でフリマアプリで販売するのは問題ありません。
しかし、利益を目的として仕入れを繰り返して販売していると判断されると違法となり、悪質な場合は逮捕の恐れもあります。
チケット転売不正禁止法
プロ野球の観戦チケットやアイドルのコンサートチケットなどを定価以上で販売するとチケット転売不正禁止法違反になる可能性があります。
自分が行こうと思って買ったチケットが用事などで行けなくなったからなどという理由でオークションやフリマアプリで販売する場合は、問題ありませんが、必ず定価以下で販売しなければ違法になる可能性がありますので注意しましょう。
無在庫転売で犯罪?!実際に逮捕された実例
ここでは転売を手段として行った結果、違法あるいは犯罪となり逮捕された実例を紹介していきます。
これらの実例を参考にすることで正しい知識を持って、正しく行動をしているなら決死して違法性を問われることもなく、逮捕もされることもないと安心していただければと思います。
- 「ギャルソン」古着転売で書類送検【古物営業法違反】
- 製造番号を消した化粧品を転売して逮捕【薬機法違反】
- 野球チケットを転売して逮捕【迷惑行為防止条例違反】
- 消毒液を高額転売して逮捕【国民生活安定緊急措置法違反】
- 出前館の初回利用割引を複数アカウントで利用して逮捕【電子計算機使用詐欺】
- 巨人戦チケットを高額転売で逮捕【チケット不正転売禁止法違反】
それでは一つずつ紹介していきます。
「ギャルソン」古着転売で書類送検【古物営業法違反】
中古品を古物商許可を取らず無許可で仕入れて販売を繰り返して書類送検されたケースです。
製造番号を消した化粧品を転売して逮捕【薬機法違反】
製造元の会社より転売禁止のために製造番号をふられている商品によくある話です。
転売すると利益がでるので転売したいが、製造番号から販売者を特定される恐れがあるので、番号を削って(切り取って)、あるいは製造番号のある箱から出して中の商品のみを販売するのです。
販売ページの商品説明欄に
- 流通経路の都合上、製造番号を切り取って販売しています
- こちらの商品は本体商品のみの販売となります。外箱はありません
などと記載してある場合は確実な違法行為となります。要注意です。
野球チケットを転売して逮捕【迷惑行為防止条例違反】
こちらは「ダフ屋行為」で条例違反として逮捕されたケースです。
出前館の初回利用割引を複数アカウントで利用して逮捕【電子計算機使用詐欺】
出前館やウーバーイーツなどの初回利用キャンペーン「3500円以上の購入で3000円値引き!」などのサービスをスマホの端末を変えながら、同一人物が複数回利用して電子計算機使用詐欺として逮捕された例です。
転売している人には、1人1台と制限されている利益の取れるゲーム機本体などを複数購入するためにスマホや電話番号を複数所持しているが多いです。
消毒液を高額転売して逮捕【国民生活安定緊急措置法違反】
新型コロナウィルスがはやり始めたころにマスクや消毒液の需要が一気に高まり市場から消えかけたことがありました。
その時に、マスクや消毒液を買い占めて転売する行為がモラルとして問題となり一時的に国民生活安定緊急措置法という法律が制定されましね。
それにも関わらず、儲かるからという理由で転売を続けていた人が逮捕された例です。
巨人戦チケットを高額転売で逮捕【チケット不正転売禁止法違反】
チケットは利益目的で定価を上回る価格で転売することはご法度です。
無在庫転売が禁止されている販売サイトと安全に行えるサイト
ここでは無在庫転売で稼ぐために選択しなければならない販売サイトについて解説していきます。
- 無在庫転売が禁止されているサイト
- 無在庫転売が可能なサイト
- 無在庫転売が禁止されているか不明だが実際に行えているサイト
それでは一つずつ解説していきます。
無在庫転売が禁止されているサイト
- メルカリ
- ヤフオク!
- Amazon
禁止されているサイトでは無在庫転売はやめておくことが無難です。
もちろん、ライバルが少ない状況なので、大きく稼ぐことも可能であることから、考え方次第では取り組むのもアリかと思います。
しかし、禁止されているサイトで無在庫転売をすると「アカウント停止(垢バン)」というペナルティを受けてしまうリスクもあるのです。
垢バンをくらっても、再度作成すればいいという考えもありますが、最近では本人確認が運転免許証の提示が必須など厳格化してきているため、下手をすると二度とアカウントが作成できなくなるというリスクもあります。
また、ヤフオク!については、同じYahoo Japan関連のヤフーショッピングやPPC広告のアカウントが作成できなくなる可能性もありますので、やはり、禁止されているサイトにおいては無在庫転売はやらない方が無難といえるでしょう。
無在庫転売が可能なサイト
- ebay
- Base
- Buyma
- shopify
上記のサイトは規約においても無在庫転売を禁止していない安全に行える販売サイトです。
やるならこれらのサイトを販売先として利用するといいでしょうが、デメリットとして
- 「集客力が落ちる=売れにくい」
- 「売れるまでに時間がかかる」
これらの点があげられますので、これらのデメリットを克服できるのであれば取り組んでみるといいでしょう。
無在庫転売が禁止されているか不明だが実際はできているサイト
- 楽天市場
- ヤフーショッピング
- Qoo10
- メルカリshops
- au pay モール
- ヤマダモール
上記の販売サイトは、規約の解釈次第では「無在庫転売は禁止である」ととらえられてもおかしくない文言が確認できます。
そのため、「無在庫転売は禁止しているサイトである」と主張する人も実際にいるのは事実です。
が、実際にやってみると問題なくできるし、数年間運営を続けることもできているので、こちらに挙げました。
事実、ここに挙げた販売サイトが一番多くの人が無在庫転売の販売先として利用しており、稼げている実績のあるサイトと言えるでしょう。
そのため、無在庫転売に取り組むならこれらの販売サイトを利用することをおすすめします。
まとめ:無在庫転売は稼げるが、法律違反には注意しよう!
今回の記事では、無在庫転売の違法性についての解説や転売が原因で逮捕された実例について解説しました。
無在庫転売には全く違法性はありません。
そのため、違法だからできないのでは?という不安は全く持たずに取り組んでいけばいいでしょう。
しかし、ここで上げた実例のように
- 私利私欲に走り犯罪や法律違反を犯す
- うっかり事前に調べずに違法転売をしている
などのように自分が仕入れ、販売をすることで違法性を問われることも実際にありますので、無在庫転売に取り組むのであれば、販売サイトの規約(ルール)とそれに関する法律などをよく調べておくようにしましょう。
※無在庫転売は全て自己判断&自己責任となります。その上で記事を参考にしてみてください。
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