せどりで赤字になる7つの原因とは?黒字化する方法も解説します!
「せどりで稼ぎたいけど赤字になったりしないの?」
「実際にせどりを始めて見たけど赤字で稼げない!」
という不安、悩みを抱えていないでしょうか?
せどりは再現性が高く、結果の出しやすい稼げるビジネスです。しかし、やり方を間違えるとやはり赤字になるリスクもあります。
今回の記事では
- せどりで赤字になる原因
- 黒字化するための方法
について詳しく解説していきます。
赤字の原因を明確にして対策をしていけば稼ぐことはできますので、せどりの赤字について悩んでいる方はぜひ最後まで読んでください。
目次
せどりで発生する赤字の種類とは
赤字と言っても、考え方や捉え方により様々です。ここでは3種の赤字に分けて説明していきます。
- 商品単体での赤字
- 収支全体から見た赤字
- 費用対効果面での赤字
それでは一つずつ解説していきます。
商品単体での赤字
商品単体の赤字とは、
このような状況になることです。例えば、1000円で仕入れた商品を2000円で販売しようとしたが、結果として1500円で販売してしまい赤字になったという状況です。
赤字と言えばこの商品単体における赤字をイメージしやすですが、実は単体の赤字はそれほど深刻ではありません。
なぜなら、どんなに大手の稼いでいる企業やどんなに売上の高いセラーであっても必ず単体でみれば売れない商品をもっているからです。
問題なのは収支全体で見た時の赤字が深刻な問題となります。
収支全体から見た赤字
商品単体で赤字なのか黒字なのかを考えるのではなく、収支全体、トータルでどのような状態なのかを把握することが重要です。
1か月なら1か月全体で、1年なら1年全体で赤字なのか?黒字なのか?を気にするようにしましょう。
そして、トータルでみて赤字なら危機感を持って対策をしなければなりません。赤字になりやすい商品ばかりを仕入れてしまっているかもしれないという、あなたの仕入れ判断の基準にブレがあるかもしれないからです。
一方で、商品単体でみてポツポツと赤字になる商品があったとして、トータルでは黒字になっているのであれば問題ないでしょう。
いくつか赤字になる商品があったとしても、それ以上に黒字で利益をとれる商品仕入れることができていると判断できるからです。
費用対効果面での赤字
費用対効果を考えて赤字になるパターンというのは、せどりで稼ぐよりも何かアルバイトなど別の仕事をした方が稼げている状態のことを言います。
そのためには、1日せどりに時間を費やしたとしてどのくらい見込み利益商品を仕入れることができたか?を把握する必要があります。
時給1000円のアルバイトであればどんなに働いても1日で1万円程度です。しかし、せどりであればタイミングにもよりますが、1日で4-5万の見込み利益商品を仕入れることは十分に可能です。
ただし、どんなビジネスでもそうですが、せどりも最初からいきなり利益商品ばかりを仕入れることはできません。失敗と成功を繰り返しながら成長していく必要があります。
あなたが少しずつでも費用対効果面から考えて稼ぐことのできる自分になりつつあるのかを考えながら仕入れをしていきましょう。
せどりで赤字になる7つの原因
Amazonで販売を行っていると赤字になることは必ずあります。その原因についてここでは解説していきます。
- Amazon、大手企業の在庫復活
- ライバル増加による値崩れ
- 販売時期の予測ミス(リサーチ能力不足)
- 販売不可商品を仕入れてしまった
- メーカーなどから警告が来て販売できなくなった
- 価格設定ミス
- 返品により販売不可となり赤字
せどりの赤字には7つの原因があります。ここから一つずつ解説していきます。
Amazon、大手企業の在庫復活
Amazon、大手企業の在庫が復活すると、その販売価格には太刀打ちできません。仮にその販売価格に合わせて売るのであれば赤字になってしまうことがほとんどです。
せどりは量販店などの小売店から仕入れることが多いですが、Amazonや大手企業はメーカーや卸問屋から直接仕入れてます。そのため、仕入れ値が小売店で仕入れるよりもはるかに安いわけです。
また、Amazonが抱える在庫の数によっては、いつまでたっても自分が狙った価格では商品は売れなくなります。そうなると、AmazonFBA倉庫の保管手数料も発生するし、在庫が売れないことによる資金ショートだって起こしかねません。
対策は、keepaなどのリサーチ(仕入れ判断)ツールを事前にしっかり確認して仕入れをするということです。
ライバル増加による値崩れ
ライバル増加による値崩れが起き、赤字になるパターンも非常に多いです。
最近では、有料で利益商品の情報提供LINEチームがありますが、情報提供チームで流れてくる利益の十分とれる商品ほど危ないです。
このようなLINEチームに流れる商品は多くの人が見ていおり、利益のとれる商品ほどより多くの人が仕入れをするからです。
今や全国でも多くの人が転売ビジネスに取り組んでいることを考えると、ライバル増加による値崩れは避けられないと思っておく方がいいでしょう。
対策としては、崩れた価格が元に戻るまでの資金力をつけるか、値崩れする前に売り切ってしまうなど販売戦略を考えることです。
販売時期の予測ミス
販売時期を誤ってしまうと赤字になってしまうこともあります。例えば、冬商品を冬時期に販売することが出来なくて売れ残った場合などです。
季節商品のように商品には売り時というものがあり、トレンド商品のようなものは、その時期を逃すと当然売れ行きも悪くなり、価格も予定していた値段よりも下がることもよくあります。
つまり、売り時を逃してしまうと、赤字になってしまう可能性が高くなるわけです。
対策は、リサーチ能力を高め仕入れ判断の力や売り時を見極める力をつけることです。
販売不可商品を仕入れてしまった
販売不可商品を仕入れたら、そもそもAmazonで販売すること自体ができません。そうすると、メルカリ、ヤフオク!などで予定していた価格よりも安く販売しなければならず、結果赤字になってしまうこともあります。
「おっ、利益率の高い商品見つけた!」と思ったら、出品できなかった!!なんてことは割とあります。
自分が出品できないということは、他のライバルセラーも出品できないわけです。そのような商品は、ライバルセラーも増えないし、価格も安定しているおいしい商品であることが多いです。また、出品できないので仕入れられず、お店には残っていることが多いのです。
あなたがこれまで取り扱いしたことのないメーカーなどの場合は、一度、出品可能かどうか事前にチェックすることをおすすめします。
メーカーなどから警告が来て販売できなくなった
Amazonでは今まで普通に出品、販売できていた商品が急に販売できなくなるケースはよくあります。
それはメーカーが規制をかけてきた場合であったり、Amazon独自での判断によることが多いです。その場合、カタログが消されたり、出品自体ができなくなります。
Amazonでの販売ができなくなるので、Amazon以外の販路で販売するしかなくなり、結果として赤字になってしまうことが多くあります。
対策は正直言って「ない」です。警告やカタログ削除は急にくるからです。この時に一番問題となるのが「大量に在庫をもっている」場合です。2-3個の赤字と数100個の赤字ではダメージが違いますから。
出品、販売不可による赤字を極力避けたいのであれば、大量仕入れはしないということくらいしかありません。
価格設定ミス
50000円で出品しようとしていたのに、誤って5000円で出品してしまった!!
このようなケースは大赤字ですよね。自己配送にしていたのならキャンセル処理は可能ですが、FBA発送の場合はキャンセル不可です。(以前は、注文直後にサポートに連絡すればキャンセル可能なこともありました。)
価格設定ミスによる赤字対策は「気を付ける」しかありません。また、自動価格改定ツールを導入しているのでしたら、他の出品者が間違えて価格ミスをしたときに、自分の商品価格も追従しないようにストッパーをかけておきましょう。
価格設定ミスによる赤字は本当に大きなダメージだけ残るので気をつけましょう。
返品された商品が販売不可となり赤字
Amazonせどりでは返品が非常に多いです。Amazonは「30日以内であれば返品可能」というルールがあり、返品手続きも非常に楽です。理由も適当、嘘をついてでも返品可能なのがAmazonですので、返品は非常に多くなります。
返品となった場合、未開封のまま返品されるのであれば、再販すればよいので問題はないです。しかし、一度開封されたもの、さらには使用された状態で返品されれば、再販する時には中古品として販売する必要が出てきます。
当然、新品で売るよりも販売価格は下がるので結果として赤字になってしまうのです。
また、中身を中古品や壊れた状態の商品とすり替えて、時には全く違う物に変えて、あるいは商品の付属品などが一部を抜かれた状態で返品してくる悪質な購入者もいます。
その場合、中古品でも販売できなくなるために、赤字によるダメージは最大になります。
対策としては商品説明文に「当店は悪質な商品すり替え防止対策として商品の写真やシリアルナンバーを画像保管しております。」などの文言を入れておくことです。
返品自体はアマゾンも「返品のしやすさがAmazonの売りの一つであり、返品がしやすいという理由で多くの商品が購入されているので、それが出品者にとっても利益につながっている」と主張するくらいなので、Amazonで商売をする以上は受け入れるしかないかもしれません。
せどりで黒字化するための5つの方法
せどりで黒字化するには??このような悩みを持つ人は多いでしょう。
黒字化するには以下の点を意識していきましょう。
- リサーチ能力を向上する
- 不良在庫(売れ残り)を抱えない
- 収支を把握する(売上、在庫管理を行う)
- 経費を削減する
- 利益率ばかりを見ず回転率を重視する
一つずつ解説していきます。
不良在庫(売れ残り)を抱えない
数多くの商品を扱えば必ず売れない商品もでてきます。その場合は、赤字であったとしても販売して現金を回収するという判断が必要なjケースもあります。
不良在庫を抱えるリスクは非常に高いです。資金がなくなり資金ショートにつながるからです。せどりは単体で赤字になったとしてもトータルで黒字になっていれば、ビジネスとしては問題ないと言えます。
- Amazonの在庫が大量復活した!
- ライバルセラーが急増して価格が落ちた!
このようなケースに遭遇した場合、初心者の場合は特に、損切り(赤字でも在庫を販売して現金化する)して、次の仕入れに回していくことを意識しましょう。
収支を把握する(売上、在庫管理を行う)
収支を把握するというのは、
- 売上の記録
- 仕入れ値(原価)の記録
- 在庫状況の記録
を数字として把握することです。管理のためにはエクセル、スプレッドシートを利用して、売上管理表を作成するといいでしょう。
せどりは、在庫を抱えるビジネスなので収支管理をしっかりしておかなければ「あなたが稼げているのか?実際どのくらいお金が増えているのか?」分からなくなり、「利益率10%くらいはとれているんだろうけど、お金が増えないなー」という状況に陥ってしまいます。
せどりをしながら売上管理がしっかりできていると
- 自身のせどり状況を把握することができる
- 在庫量を適切にできる
- 損切りのタイミングが分かる
このようなメリットがあり、黒字化するためには必要なこととなります。
経費を削減する
せどりで黒字化をするためには経費の削減も重要です。経費の中でも特に「固定費」を見直してみましょう。
固定費というのは、毎月決まって出ていく費用、例えば、
- 通信費用(ネット代、スマホ代金)
- 水道光熱費
- 家賃
- 税理士費用
- ツール代(月額で使用する)
このような料金があります。
例えば、スマホ代は格安SIMに変更する。また、月額が発生するツールや情報提供チームやコンサル代も本当に必要なのか?見直してみるべきでしょう。
案外、だらだらと継続だけして、利用しきれていないツール代もあるかもしれません。月に1万円削減できれば年間にして12万円削減できますので、大きな違いとなります。
利益率ばかりを見ず回転率を重視する
せどりで利益を出すために利益率を重要視する考えは正しいですが、利益率ばかりを見ていると
- 仕入れ対象商品が見つからない
- なかなか売れない
という結果につながり最終的には売上が伸びず赤字になるリスクが高くなるので、回転率も意識した商品を仕入れるようにしましょう。
利益率は低くても回転率の良い商品の方が割とよく見つかります。
利益率と回転率については、『せどりで必要な利益率とは?計算方法と利益率の目安も紹介』で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみて下さい。
リサーチ能力を向上する
せどりの黒字化のために最も重要なのはリサーチ能力です。仕入れ判断能力と言ってもいいでしょう。
自分が仕入れ段階で予定していた利益を最終的にとれているか?に直結するので重要な要素となります。予定していた利益をとれているのなら自分の仕入れ判断は間違ってなかったと考えられます。
リサーチ能力を向上させるには、経験を積んでいくことも重要ですが、ツールをいかに使いこなし作業の効率化を行うかも重要となります。
リサーチツールについては『【2022年最新】電脳せどりのおすすめツール9選(有料・無料)』で詳しく解説しいますので、ぜひ読んでみて下さい。
せどりの赤字に関するよくある質問
ここではせどりの赤字に関してよくある3つのQ&Aについて紹介していきます。
- せどりで赤字になっても確定申告はした方がいいのか?
- せどりで失敗する人の特徴は?
- 楽天ポイントせどりは赤字になりやすい?
それでは一つずつ解説していきます。
せどりで赤字になっても確定申告はした方がいいのか?
せどりで赤字になっていても必ず確定申告はしましょう。副業せどりで収入のある場合、年間20万円以上の所得があれば確定申告を必ずしなければなりませんが、赤字であっても確定申告をすることによるメリットがあります。
厳密に言えば申告義務はありませんが、やっておいた方がいいということです。
メリットは次の二つです。
- 去年納税したお金が戻ってくる
- 赤字の繰越計上による節税ができる
ただし、「青色申告のみ」という条件がありますので、白色申告の人は対象外となります。
このように赤字でも確定申告をすると節税面でのメリットはありますが、一方で融資面ではデメリットとなります。赤字企業に銀行はお金を貸したくはありませんよね?つまり、赤字申告により銀行からは評価は下がります。
節税のことばかり考えて赤字で終わらせているという人も見かけますが、融資が受けにくくなる、融資額が減額されるというデメリットも考えて節税対策をする必要があります。
せどりで失敗する(赤字になる)人の特徴は?
せどりで失敗する理由は色々ありますが、大きくは次の二つの理由でしょう。
- 基礎をおろそかにする(裏技をもとめている)
- 失敗した(赤字になった)からといってすぐにあきらめる
せどりは稼ぎやすいビジネスですが、このようなマインドの人は成功することはないです。裏技は存在しません。基礎を固めて地道にコツコツとリサーチし続ける、失敗しても成功するまで継続することが成功の秘訣です。
楽天ポイントせどりは赤字になりやすい?
ポイントせどりは、ポイントを利益と考えて仕入れをします。そのため、現金では赤字になっていても、ポイント含めて利益がでていれば問題ないと判断されるので、現金ベースでは赤字になることがあります。
特に、高額商品であればあるほど、現金では赤字になるものが多くなります。
ポイントも当然利益として計上しますので、獲得したポイントを次の仕入れ時に使用していけばトータルとしては黒字にはなるでしょう。しかし、ポイント付与は翌月以降になることが多いので、一時的には赤字となるため資金の少ない人は注意が必要となります。
まとめ:せどりに取り組むなら赤字はつきもの
ここまでせどりの赤字になる原因と黒字化するための対策を中心として解説しました。
商品単体でみると赤字になる商品はどうしてもでてきますし、運が悪く赤字になることを考慮しても、商品単体での赤字は完全には防ぐことは不可能です。
そのため、対策としてできることはやった上で、あとはトータルとして黒字化していくことに意識を向けるようにしていきましょう。
また、商品単体で赤字になった場合、その原因を明確にして対策することで、少しずつ次回から赤字になる商品を減らしていくことができます。
せどりをするなら赤字はつきもの。重要なのはそこから何を学んで次に生かすか?を意識しながら、せどりで稼いでいきましょう。
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